人形は、抱きしめられるほど、抱きしめる側を遠くへ運んでいく。
30 秒は、現実から離れすぎない最後の境界。
Theresia は、通常のアブノーマリティとは異なる "ツール型" の収容物。 作業を行う対象ではなく、使用者が抱き続けることで効果を発揮する人形。 5 秒ごとに同部門全員の MP を 10 回復する、施設の精神管理に欠かせない装置。
ただし、30 秒以上連続で抱き続けると、使用者がパニックに陥り、収容室から逃走する。 パニックは即脱走扱いになるため管理が必要。中断 → 再使用で安全に回せる。
人形は、子供の頃の自分を覚えていてくれる。
抱いている時間だけ、現実より柔らかい時間が流れる。
——だが、その時間が長すぎると、現実は人形の側に戻ってこない。
使用継続: 5 秒ごとに同部門の全職員 MP +10。長期戦闘中の精神管理に強力。
30 秒で破綻: 連続使用が 30 秒を超えると、使用者がパニック化。即脱走扱いになり、人形を持ったまま施設を徘徊する。
安全運用: 25 秒程度で意図的に中断し、別作業を挟んでから再使用。タイマーは中断でリセットされる。 "短時間の複数回使用" が安定運用の鉄則。
精神力の高い職員 / サポート役の職員。常時待機の "回復係" として運用するのが基本。
Theresia は、古いヨーロッパの磁器人形(ドール)を起源とする。 名前 "Theresia" は、神聖ローマ皇后マリア・テレジアや、聖テレサ・フォン・アヴィラなど、 "母性的な救済者像" の系譜に連なる女性名。 "抱きしめると癒される、抱きしめすぎると現実から離れる" という機構は、 依存症 / 慰めの代償 / 過剰な癒しの危険性を、人形という形に凝縮したもの。