姉は黙って、白い傘を差している。
妹は背中で寝ている。
——目が覚めると、誰かが踊り出す。
白い傘を差す姉と、背中に隠された妹。WAW 級。本体(姉)は脱走しないが、5 つの異なる条件でカウンターが減り、0 になると "妹" が施設のランダム位置に出現する。
カウンターが減るたびに姉の姿が崩れていく — 目を失い緑の液体を流し、口を失い裂け目から液体が漏れ、最後に脚が溶けて背後の妹が露出する。 妹(HP 1500)は二段階の挙動:第一形態は傘で RED 5-8、傘を開いてダメージ反射。HP が減ると 第二形態:悲鳴で WHITE 30-45 範囲+周囲のカウンター -1。
バレエの白鳥は、夜になると娘の姿で踊った。
黒鳥は、踊らされる側の姿で待っていた。
——夢の中では、二人は同じ身体を共有している。
本能・洞察・抑圧 Lv.3 以上で運用。愛着は全 Lv で 0%。Lv.1〜2 では全作業 0% — 中堅以上の職員専用。
① 作業結果が普通:1 減少。
② 作業結果が悪い:1 減少。
③ 職員 5 人死亡(処刑弾除外):1 減少。
④ 職員 5 人パニック:1 減少。
⑤ アブノーマリティ 3 体脱走:1 減少。
同じ条件では 2 回減少しない(0 になるまで)仕様で連鎖事故と相性が悪い。 施設全体で大きな事故が起きる日は本体への作業を止めるのが定石。
第一形態:傘で RED 5-8、傘を開くと前方ダメージ反射。攻撃すると跳ね返るので、正面からの攻撃は禁忌。
第二形態(HP 半減後):悲鳴で WHITE 30-45 範囲ダメージ+周囲のアブノのカウンター -1。連鎖暴走の引き金。
徘徊効果:妹が他収容室の前を通過するだけで、その個体のカウンターも -1。 他アブノーマリティを暴走させる "歩く事故" として機能する。
WHITE 耐性、本能・洞察・抑圧が得意な Lv.4 職員。妹鎮圧用に BLACK 武器持ちの複数連携部隊を準備。
本アブノーマリティは、チャイコフスキー作曲のバレエ「白鳥の湖」(1877 初演)を起源とする。 原作のオデット(白鳥の女王)とオディール(黒鳥)の 二重身モチーフを、Project Moon は "姉と背中の妹" という一つの身体に共存する二人として再構成した。 妹の悲鳴で範囲ダメージという仕様は、バレエにおけるディーバの "高音の支配力" を物理化したもの。 The Firebird(火の鳥)と並ぶ バレエ起源の WAW 級二題のうちの一つ。