L Corporation の地下では、毎日が同じ手順で始まる。職員はカードを切り、配置に着き、収容物に "作業" を行う。 だが 同じ手順は、同じ結末を保証しない。本書は、その差分を生む 4 つの基幹システムを解体する。
アブノーマリティ各個に与えられた "我慢の残数"。0 に届くと、収容室の扉は内側から開く。
カウンターを削るのは、原則として 誤った作業の選択・職員のパニック・ 固有の発動条件の3経路である。経路はアブノーマリティごとに異なり、 中には "他者を見ているだけで削れる" 種別、"特定の時間帯にのみ削れる" 種別も存在する。
運用の鍵は、削れた数値を回復させる手段が存在すること。 相性の良い作業を1回成功させるだけで、カウンターは静かに巻き戻る。 日中の余白で帳簿を整える時間を、必ず確保せよ。
アブノーマリティとの作業によって抽出される、施設の動力源。1 日のノルマは PE-BOX の累計で計測される。
PE-BOX は 作業結果の質に強く依存する。Good > Normal > Bad の順に増産され、 Bad が連続するとアブノーマリティの機嫌は確実に落ちる。短期的な利益と長期的な安全は、ここでしばしば衝突する。
ノルマ超過分は翌日に持ち越されない。「日が終わる時、ちょうど超えていれば最善」がベテランの口癖である。
職員の心の残量。0 になると、職員は "崩壊" し、武器を持って施設内を徘徊する加害者へと変わる。
SP は作業の失敗・他職員の死亡目撃・特定アブノーマリティの能力で削れる。 装備した E.G.O が許容する精神値の上限は 勇気ランクに依存し、 ランクが装備の要求値に届かないと、その装備は本人を守るどころか苛む側に回る。
"恐怖の伝播" を見落とすと、安全な部署が3秒で空き部屋になる。SP の連鎖崩壊は、本作で最も静かに起きる事故である。
職員は4つの軸で評価される。各ステータスはそれぞれ 対応する作業を成功させることでしか伸びない。 伸ばす作業は、対応する適性傾向のアブノーマリティでのみ発生する。
アブノーマリティが収容室を出る現象。出てきた時点で、それは「作業対象」ではなく「敵」である。
暴走したアブノーマリティは、移動経路上の職員を順番に消費していく。 対処の選択肢は 無視(=ノルマ達成優先)・即時鎮圧・誘導して隔離の3つ。 正解は個体ごとに異なり、しばしば「教科書に従って動いた者から死ぬ」状況が生まれる。
Day 終了時、暴走中のアブノーマリティは収容室に戻されるが、その日の死者は戻らない。 "全員生きて帰す日" を目指すのか、"必要な犠牲で日付を跨ぐ"のかは、管理人の判断に委ねられる。
作業は4種類(本能 / 洞察 / 愛着 / 抑制)あり、各アブノーマリティは個別の相性表を持つ。 相性が「最悪」の作業を続けると、PE-BOX は出ず、職員のメンタルは砕け、カウンターは確実に削れる。 初見のアブノーマリティの相性は、観察レベルを上げない限り視覚化されない。
観察レベルは作業を行うたびに自動的に蓄積する。 新規収容物に対して "危険度の低い作業を3回回し、相性表を埋める" のが基本動作になる。